Office MAIKO国語専門塾のつれづれ日記

Office MAIKOが思いついた時に書き記します。きっと、なかなか更新されません(苦笑)

小論文の指導

 国語の教員なので・・・という理由で、小論文指導をお願いされること、多いです!

 もちろん、指導はします! っていうか、むしろ小論文指導はダイスキです☆

 でもね、小論文により大切なのは、「うまく文を書くこと」という書くことのテクニックより、「どんな主張をするか」という内容のほうだと思うのです。ということは、必ずしも「小論文指導=国語の先生のお仕事」でなくても良いはずなんですよねー。

 むしろ、工学系なら理科の先生、とか社会系学部なら社会の先生に、、、その内容についてしっかりと見ていただくことも大切なのだと思います。

 ところが!!

 どうも、「小論文指導=国語の先生」という図式は、生徒のみならず教員の中にも刷り込まれているようで・・・。中には、社会の先生や英語の先生で小論文指導をして下さる方もいらっしゃいますが、やっぱり基本は国語科のシゴト、というふうになってきてしまいます。

 それで、私は、小論文指導に向けて、様々な学部のいろんなテーマに対応できるように、医療、経済、法律、工学、芸術、国際理解、教育、福祉、などなど・・・ 勉強するわけですね!

 最近は、自分の知的関心も幅広い分野に向かうようになっており、これがけっこうキライじゃない。

 私の小論文指導は、徹底的にそのテーマに基づいて、受験生と議論をします。(大半は、私が「レクチャー」していることも多いのですが(^_^;)) 最初は、聞く一方であった生徒から「でも先生、自分はこう思います!」とか「こういう考え方もアリですか?」なーんてことばで出てくるようになると、ガッツポーズしちゃいます☆
 この議論が、楽しい!! この議論のために、自分も知識を蓄えるのです。

 議論ができるようになってくると、生徒の思考が熟成してきた証拠! あとはその思いを原稿用紙に載せる「テクニック」を教えるだけ。

 そう! テクニックは、いちばん後、だと私は思っているのです!

 最近の受験業界を見ていると、とにかく「テクニック」「テクニック」と、学習者に確かな学力をつけることよりも「いかにラクして高得点を稼ぐか」に重点を置いた指導、書籍が増えている気がします。 「点を取らせること」のみを使命とする業者さんであれば、それでもいいのだろうし、現実にそういうニーズもあるわけだから、そこを全否定はしません。
 でも、少なくとも「教育者」を名乗るのであれば、「テクニック」ではなく、確かな学力を身につけさせたいものです。生徒がこの受験を乗り越えることで、数段成長できるような指導をしたいものです。
 

 小論文は、「作文にがてー(>_<)」と敬遠する生徒も多いですが、真剣に取り組めば、かなり成長します! 社会問題に関心を持つことができる。ものごとを深く思考することができるようになる。多面的な視野を獲得する。精神的に大人になる。

 生徒の皆さんには、「自分が成長できる場」として小論文に向かってほしいし、指導者は「生徒の視野を広げ、思考力を育てる」格好の場として、小論文指導を捉えたいものです。