今、Facebookを見ていると、こんな記事が出て来た。
この記事にある「学校で教えてほしかった9つのこと」を引用すると、
1,税金の申告の方法
2,社内政治を乗り切るスキル
3,クレジットカード会社からの信用力を高める方法
4,自分に自信を持つ方法
5,車のメンテナンスの仕方
6,お金の管理
7,料理
8,破局への対応
9,洗濯の仕方
とある。そしてそれを「絶対に教えてくれないけど」と言い放っている。
ちょっと待てーっっっ!!
あのさ、料理や洗濯は、きちんと家庭科の授業で教えてますから!!
もちろん、洗濯機に入れてボタンを押すのよ、ってことではなくて、この記事にあるような「赤いシャツと白いシャツと一緒に洗濯機に入れてはいけない、といったことや、どれくらいの頻度で自分でシーツを洗うべきかといったことなど。」は、すべて、小学校の家庭科で教えてるハズ!
学校は、受験対策の予備校ではないので、受験に必要なノウハウだけを教えているわけでは、決してありません。人間関係のつくりかたやセルフコントロールのしかたなど、人間力の育成も学校教育の目標の一つだし、車のメンテナンス法を直接教えたりはしないけれど、必要になったときに自ら学ぶことのできるよう、その基礎力を鍛えているのです。
受験勉強に特化して授業をしてください、入試対策だけをきちんとしてください、などと見当違いな要望をする保護者も一部にはいるけれど、そういうカンチガイなご要望にも真摯に耳を傾け、ご納得いただけるよう対話しつつ、先生方は、生徒達に「社会を生きるために必要な力」のあれこれを、いっしょうけんめい指導しているわけです。
きっとこの筆者さんは、「受験に必要のない授業は内職!」とかって決めてかかって、家庭科や保健など、受験科目では無い授業をマジメに受けなかったのでしょう。
予備校にはない「家庭科」や「保健」などの授業が、なぜ、学校教育の中で必修とされているのか、小学校低学年の理科社会が「生活科」となったのはどうしてなのか、今一度、みなさんにもよく考えていただきたいと思います。
そうすれば、学校という場所が、どういうところなのか、ご理解いただけるのではないかと思います。そして、受験に使わない科目、将来なんの役にも立たないと思い込んでいる科目をきちんとまじめに学ぶことがどれだけ大切なことかも、おわかりいただけると思います。
学校教育のすべてのカリキュラムは、自分にとって必要な学びと心得て、学校生活を送ることができれば、少なくとも、こんな記事を書いて、私のような田舎のおばちゃんにブログで批判されるような憂き目に遭うこともなくなるのです(笑)