Office MAIKO国語専門塾のつれづれ日記

Office MAIKOが思いついた時に書き記します。きっと、なかなか更新されません(苦笑)

「予習」と「復習」

 学校の勉強では「予習・復習」を大切にすること!
と、念仏のように唱えられていますよねー。

 もちろん、「予習・復習なんて必要ないぜ-」
なーんてことは、口が裂けても言いません(^皿^;)

 でもね、国語の、とくに古典において
「授業の前に、必ず予習をしてきなさい」って
おっしゃる先生がいまだに多いらしくて、
それも、「予習とは、教科書の本文をノートに
写して、全訳をしてくること」って教えてる方が
多いらしくて・・・ ┐(-。ー;)┌

 うーん・・・と うなってしまいました。

 いや、ね、2年生ぐらいになったら、それもアリ
だとは思うのです! でも、高校1年生の最初から
それを求めてしまうと、生徒はほぼ「古典ギライ」に
なりますよね、ふつう・・・

 だって、学力的にものすごーく無謀なことを
要求されて、できてなかったら叱られる・・・
こんな授業、キライにならない方がどうかしてる
と思います!

 古典は、中高一貫校でない限り、高等学校に
おいてはじめて本格的に学ぶ科目です。
初めての科目に、予習型学習は不向きだと
クロは思います。
毎日の教室で、「新しいことを学ぶ」新鮮さを
楽しんでもらって、授業に集中して学んでもらって、
学んだことをしっかりと復習して定着していって
もらう。
そういう授業が、高校1年生にはふさわしい。

 古典において、「予習」ができるだけの学力が
つくのは、1年生の後半か、2年生になってから
だと思うんです。

 私は、1年生の前半には徹底的に復習を
させます。2学期から徐々に予習もしてもらい
ますが、この場合は、全訳をしろ、とかではなく
既習事項が確認できるプリントでの予習です。
新しく学ぶことは、あくまでも授業の中で。
授業が終わったら、また、復習復習です。
復習のしかたがわからない生徒のために、
復習プリントも作ります。

 ってことで、私の生徒は「予習・復習をしている」
という意識はなくて、某社の学習リサーチなどを
受けると、ほぼ全員の生徒が古典に関しては
「予習・復習はしない」「宿題はきちんとする」
「授業では、板書以外にも先生の説明をメモする」
にチェックを入れてきます。そして、ほぼ全員が
「予習・復習をきちんとしよう」とアドバイスシートに
書かれ、「これ以上、何するの?」と苦笑い(^_^;)

 1年生には、手取り足取り、予習も復習も
やり方を指示し、徹底的にたたき込む。
そうすれば、2,3年に教科担任が替わっても
生徒は「1年生の時のやり方を踏襲」すればいい
だけなので、きちんと学習できます。

 はじめての科目において、ハナっから「予習・
復習」を課すのは、酷だ、と私は思っています。

 また、学習において、大切なのは予習よりも
むしろ復習であることも覚えておいていただきたい
ですね。 学んだことをしっかりと定着させること
が、たしかな学力につながっていくのです。
 「わかった」と「できるようになった」はまったくの
別物であることを、いつも意識しましょう。