日本には、マイナー言語の辞典がありませんが、ロシア語はどんなマイナー言語であっても、◯露辞典があると聞いたことがあります。ロシアは、旧ソビエト時代に、国策としてどんなマイナー言語であっても、学問を国の財産と考えて保護したからだそうです。経済主義で切り捨てられない、国策としての学問の保護は、社会主義国ならでは、なのかもしれません。資本主義の国では、ある程度の経済的損得勘定は必要だろうとは思います。でも、学問や教養というのは、実学だけではないはずです。哲学のない国に、文化は育たない。もちろん道徳心も倫理観も。