Office MAIKO国語専門塾のつれづれ日記

Office MAIKOが思いついた時に書き記します。きっと、なかなか更新されません(苦笑)

誰にでもできるオンライン授業③テキストの配布と文章の音読

 ITオンチの私が実践している「オンライン授業」。

 私は国語科(高校)ですので、テキスト使います! 文章の音読は必須です!

 まずは、この二つをどうクリアしたのか、お伝えします。

 

⑴テキストの配布方法

 私が使っているSkypeは、リアルタイムで繋がっている時間帯以外でも、チャット機能でやり取りすることができます。チャット機能では、テキストを送ることもできるのです。生徒ひとりひとりがお家にプリンターを持っていれば、こちらからテキストを送る形が使えます。プリンターがない、という生徒がいる場合には、あらかじめ郵送しておく必要がありますね。
 今回は、生徒がプリンターを持っているという前提で、私の実践をお伝えします。
 Skypeでテキストを送る方法はめっちゃ簡単です!
 私のパソコン画面。左はフォルダから送りたいテキストを表示している状態。右はSkypeのチャット画面です。
 左のフォルダから、Skypeに向かって送りたいテキストをドラッグ(クリックしたままの状態でマウスを動かしている状態)しています。画面の真ん中にぽつりと浮かんでいるファイルが、まさに今、ドラッグ途中のテキストです。

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これを、Skypeのコメント欄まで動かしていくと、Skype画面が下のようになります。

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Skypeがファイルを受け付けてくれる状態になるのですね。ってことで、この画面になったら、押しっぱなしにしていたマウスから手を離して大丈夫! 手を離すと「ドロップされた」ことになるのです。手を離してみます。

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はい。送信準備が完了しました! ファイルの下にコメントを入れることもできますよ。右下の青い矢印を押せば、生徒への送信完了です。
ファイルは、コピーが送信されるので、ドラッグしてSkype上に動かしても元データが自分のフォルダから消え去ることはありません! ご心配なく。

生徒の画面からは、上記スクショの右側(Skype画面)の真ん中あたりにあるデータのように、「ダウンロード」という文字が追加されて表示されます。生徒はこの「ダウンロード」部分をクリックすると、パソコン内にこのデータが保存されます。(特に指定していない限りは、「ダウンロード」という場所に保存されます)

なお、授業プリントなどはWordなどのソフトで作成していると思いますが、生徒に送るプリントは、保存の際に「pdf」という形式を選んで保存して、それを送ることをオススメします。pdfならスマホからでも開くことができますし、キレイに送ることができます。Wordファイルのままで送ると、Wordのバージョンによっては改行場所が変わってしまって、こちらが作った形とは違ったものになってしまう可能性があるのです。

私も、(私は実はWordではなく一太郎で作っているのですが)左側のフォルダ一覧を見て貰うとわかるように、一太郎で保存した形とPDF保存のバージョンと二つのデータが並列しています。PDF保存しても、一太郎保存のデータが消えるわけではないので、こちらもご安心を!

この「テキストをドラッグしてSkypeチャットで送る」方法は、生徒と会話している最中でもリアルタイム送信することができるんです。だから、授業の最後に確認として配布したいプリントなど(たとえば、古典の現代語訳とか)は、授業の最後にピャッとドラッグして「じゃ、今から送るねー。・・・はい。送ったよー。あとで確認しておいてねー」ってリアルタイムで伝えることも可能なのです。

生徒は、先ほどお伝えしたように、「ダウンロード」をクリックしたら受け取れるのですが、そのまますぐに「開く」をクリックすることで、送ったファイルをすぐに開くこともできるので、即時性は高いです。教室で前から配布して後ろまでプリントが行き渡るのを待つより、ずっとスピーディです♡
事前に送る場合は、下記のように「授業までにプリントアウトしておいてね」って伝えてます。

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上記のように、「できたらサムアップしてね」とお願いして、反応させることで、双方向性は高まりますし、生徒の現状を把握しながら授業を進めることが可能です。
「サムアップ」は、コメントの右側に出るニコニコ顔マークをクリックすると出てきます。下記は、生徒が私に送ってきた課題データです。私から彼女にサムアップを返したいと思います。

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こんな感じです。サムアップにマウスを合わせてクリックすると、サムアップできます。ね。簡単でしょ?

さて、次は音読について記します。

⑵古典は音読させたいのだ!!

 私は国語科(高校)なので、音読は必須! とくに古典は、音読させたい!!
 対面授業のときには、私が①私が範読をして、②ゆっくりの範読に生徒は口パクでついてきて、③一緒に音読して、④隣同士で読み合って・・・と、何度も音読をします。

 だけど、オンライン授業だと、そうした取り組みが難しいなって思いますよねー。

 うん。私も難しいなって考えました。でも、ネガティブに考えても仕方ないので、ポジティブ変換!!
 まず、生徒に一緒に音読をしてもらう方法ですが、これは、自分が画面に向かって音読をして、生徒には「自分のマイクをオフにして、一緒に声を出して読んでね」って言えばいいのです。
 Skypeが誰かと繋がっている状態の時には、下記のような画面になります。

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画面下の方。赤い受話器のマークの隣に、マイクマークとカメラマークがありますね。
今、私の画面ではマイクもカメラもONになっているので、こんなマークです。どちらか、もしくは両方をOFFにするとこのマークに斜線が入ります。
生徒にはふだん「マイクはOFF、カメラはONにしておいて」と指示しています。カメラをONにするのは、互いに顔が見えるようにするため。マイクをOFFにしてもらうのは、全員がマイクONだとハウリング起こして「キーッ」とか「ボワー」て雑音が鳴り響くからですw 私の方は、常にマイクONですが、生徒には「自分が発言するときだけONにしてね」と伝えてあります。
で、音読ですが、私の音読に合わせて、マイクOFFで一緒に音読してもらうわけです。顔は映っていますので、お口がパクパクしているかどうかは確認できます。マイクOFFなので、読み間違ってもクラスメイトに聞こえるわけでもない。安心して、音読練習ができますね。いつも引っ込み思案な生徒も、この形だと大きな口を開けてくれます!
これもオンライン授業の意外な副産物でした。


私の漢文授業では、最後は白文をスラスラ音読できるところまでがんばってもらっています。これをオンラインで「音読テスト」することは難しいです。涙
でも、オンライン授業では、私の音読を簡単に録音しておけるので、生徒が自主練習をするのにはクラス授業より格段に良い感じです!

 

上記の画面スクショをもう一度観て下さい。
画面の右下に「・・・」というマークがありますね。こちらをクリックすると、「画面を録画」という文字が出てくるのです。そこをクリックすると画面の録画が始まります。終わる時にはまた「・・・」をクリックして「録画を終了」を押せば、終わります。録画したデータは、右側のチャットに自動的にUPされます。30日間見ることができます。(必要ならダウンロードもできます)

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はい。こんな感じですね。画面右中央にある黒いヤツ。これが録画データです。
真ん中の白い矢印ボタンを押せば、すぐに再生が始まります。

生徒の前で自分が範読するときに、録画しておけば、それを「音源」として、生徒は繰り返し「先生と一緒に音読」という練習ができるわけです。
漢文であれば、最初は訓読漢文で、慣れてきたら白文で、というふうに自分のペースに合わせて音読練習をすることができます。

また、録画機能は、授業そのものをすべて録画することもできるので、授業全部を録画しておけば、欠席者がいても後で授業を視聴することができますし、復習にも使えますので便利です!

対面でなければできないことも少しはありますが、対面では難しいけれどオンラインでならできることもあります\(^O^)/
対面授業、オンライン授業それぞれの特性を活かして、両方使って、使い分けて、授業を進めていけるようになったらいいなぁって最近は思っています。

次回は、授業について詳しく書いてみたいと思います!