Office MAIKO国語専門塾のつれづれ日記

Office MAIKOが思いついた時に書き記します。きっと、なかなか更新されません(苦笑)

誰でもできるオンライン授業①先生の「心配ごと」にお応えします

コロナ騒ぎで、すべての学校現場で「オンライン授業」が現実味を帯びてくるなか、「いやいや、そんなんやったことないし。どうしたらいいか、わからんし。想像もつかんし」と途方に暮れている先生方も多いことと拝察します。

私自身、「やれたらいいけど、本当にできるかな?」という不安の中で、オンライン授業を始めました。対面授業、クラス授業にこだわってやってきた二十数年。オンラインに切り替えるのは、勇気が要りました。

まずお伝えしておきたいのは、「意外とできるよ」ということと、私たちが懸念している様々のことは、けっこうクリアできるよ、ということです。

まずは、「オンラインになったときの心配事」について、私の体験を記しますね。

 

⑴オンラインになったら、生徒が本当に授業を受けているか、心配

 対面授業の良さは、生徒の反応を確認しながら授業を進められることですよね。それがオンラインになってしまったら、生徒の反応が確認できず、また手元で内職されてもわかんない、という心配は付きまといますね、たしかに。

 これについて、私は次のようにクリアしました。

 まず、生徒の反応については、「必ずカメラをオンにして、顔を映してください」と指示しました。私の場合は10人くらいの生徒なのでSkypeで十分なのですが、Zoomならクラス全員の顔を一つの画面に映すこともできるようですよ。
 教室だと、自分が意識的に教室を見渡さないと、全員の反応を確認することはできませんが、パソコンであれば、画面の中にきちんと収まってくれるので、逆に教室よりずっと一人一人の表情が確認しやすいですw 
 目がパソコン画面に向いているかどうか、一目瞭然です。

 

⑵生徒の理解度を確認できないのはツライ

 私が使っているSkypeでは、画面の右側にチャットを開いておくことができます。一つの説明が終わったら、「ここまで、質問ない?」と必ず尋ねます。そのうえで、チャットに「ここまでのところは理解しました」と私が書き込み、このコメントにサムアップしてもらうことで生徒の理解度を確認しています。オンライン授業は対面に比べて質問がしにくいかなって心配したのですが、対面よりもオンラインの方が、質問が多く出ています。教室であれば、先生が前に立って、生徒は先生に向かって並んで座っているという形なので、前に立つ先生に「オーディエンス」から話しかけるのはちょっと勇気が必要になるみたい。でも、オンラインだと、生徒同士も先生も、同じ画面の中に同列に並びます。だから、発言しやすいみたい。これは、思っても無かったオンライン授業の副産物でした!

 

⑶生徒の内職、どうしたら防げる?

 生徒の内職問題については、たしかに心配ですよね。画面の下で別のことをしていてもこちらは気づけないかもしれない。いや、生徒のパソコンには、オンライン授業画面の隣に別の画面が開いていて、遊んだりネットサーフィンしたり、してるかもしれない。そんな心配は付きまといます。
 でも、やってみると意外と平気です。まず、画面の下で別のことしていたら、目線がこちらに向かないのですぐにわかります。授業の節目節目で生徒に反応を求めていけば、反応が遅い生徒に声をかけることができるので、生徒も気を抜けません。加えて私は、問題を解いたり、発問に答えてもらったりという双方向性を大切にしていますので、こうしたインタラクティブな授業を展開すれば、生徒は内職できません。

 

⑷生徒の学習状況をチェックしたい
 プリント一枚分の「ガッツリ解こう」の場合は、一度Skypeを切ってそれぞれに時間を与え、写真かスキャナで撮って私に送るよう指示することで、「さぼり」ができないスタイルに。ゆっくり宿題としてやらせたい場合は、「明日までに」と指示すればいいし、タイムトライアルさせたい場合は「今から、30分でやってね。30分後にまた繋ぎますよ」と指示します。一回Skypeを切るのは、画面から目を逸らして自分のテキストに集中させるためです。


⑸授業の双方向性を担保したい

 授業中の小さな発問は、まず個人チャットで私宛に全員が「こたえ」を送るよう指示、全員から返信が返ってきたところで、生徒全員にグループチャットに自分の答えをコピペさせて「せーの」で一斉に送信ボタンをクリックさせます。
 そうすれば、全員が答えないといけないし、全員の答えをみんなでシェアできるので「みんなで一緒に勉強している」という実感も作れます。
 IT端末を2台持ちしている学校などは、こうした「答えのシェア」はロイロノートで、授業画面はZoomで、みたいな使い分けができているようですが、多くの学校現場ではそんな「ぜいたく実践」は真似できないし、現実的ではないですよね。
 私の実践は、Zoomさえ使えない(お金ない!)、指導者がITオンチ、という状況でもなんとかなるよっていうものです!